
ジャーニーシフト デジタル社会を生き抜く前提条件
藤井 保文
日経BP / 2022-12-16
この本について
仕事で「ユーザー理解が大事」と言われても、実際どこまで踏み込めばいいのか分からないまま手が止まることがあります。とりあえず体験マップを作ってみたけれど、何か薄い。そもそも自分たちのサービスは、ユーザーにとってなぜ“つながり続ける理由”があるのか、と聞かれると急に言葉が詰まる。僕もずっとこのモヤモヤを抱えていました。 『ジャーニーシフト』を読んで腑に落ちたのは、「顧客の行動をどう支援できているか」という視点が抜けると、どれだけ見栄えのいい体験を作っても空振りになるというところです。ユーザーのペインがどこで生まれて、どんな成功状態を目指しているのか。その“状況”に入り込めない限り、ジャーニーは描けないという指摘がかなり刺さりました。体験は自由な発想でつくるものではなく、社会を観察し続けることから始まるという地に足のついた態度も心地よかったです。 もう一つ印象に残ったのは、「当事者の気持ちを自分に染み込ませるレベルまで理解する」という話。ペルソナの感情を推測するのではなく、同じ判断ができるほど状況に憑依する。ここを避け続けていたから、自分のアウトプットがどこか薄かったんだと気づかされました。 サービスづくりの現場で「結局どこを見るべきなの?」と迷っている人に、静かに効いてくる本だと思います。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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