
How to Avoid a Climate Disaster: The Solutions We Have and the Breakthroughs We Need (English Edition)
Bill Gates
この本について
気候変動について考えるとき、結局どこから手をつければいいのか分からなくなることが多いですよね。個人で節電するだけでは足りない気がするし、かといって大きな仕組みの話になると急に遠い世界に感じてしまう。そんなモヤモヤのまま時間だけが過ぎていく感覚、けっこうあると思います。 この本は、そういう「距離感のつかみにくさ」を少しだけ近づけてくれました。たとえば、毎年五十一億トンという具体的な排出量の数字が出てきたり、エネルギー需要が2050年に50%増えるという現実が語られたりして、問題が抽象論ではなく物理的な制約の話なんだと腹落ちします。また、豊かな国の16%が排出のほぼ40%を占めているという事実に触れると、自分の生活が世界の構造とどうつながっているのかが見えてきて、思っていたより「他人ごとではない」感じが出てきます。さらに、既存の環境規制が気候変動を前提に作られていないという指摘は、制度を変える難しさと同時に、変える余地がまだ大きく残っていることを教えてくれます。 派手な逆転劇を約束する本ではありませんが、具体的な数字と現実的な視点がそろっていて、自分の立ち位置を落ち着いて見直すきっかけになります。特に「善意だけでは動けないけれど、無力感のままでもいたくない」という人には静かに刺さる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの63%が集中しています。
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