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気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

ウィリアム ノードハウス、藤﨑 香里

日経BP / 2015-03-20

累計読者数4
平均ハイライト数 9.3件/人
推定読了時間 約7時間46分
star総合評価 52/100
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この本について

気候問題のニュースを見るたびに、「何が本質なのか」「自分の生活や仕事とどうつながるのか」がよく分からないままモヤっとしてしまうことがあります。感情的な議論ばかり目に入って、結局どこから考えるべきなのか掴めない。僕もずっとその状態だったのですが、この本はそこに一つの“整理の軸”をくれました。 読者の方が抜き出していた部分を見ると、被害が特定地域に偏ることや、市場が外部性を処理できない構造、そして炭素価格を避けて通れないという点に反応しているように感じます。僕自身も同じところで立ち止まりました。気候変動を「善悪の話」ではなく、「どこでコストが生まれ、どこで意思決定が歪むのか」という形で理解できるのは、日々の仕事に引き寄せて考えやすいです。たとえば、人がエネルギー効率に過小投資してしまう理由や、政治イデオロギーが世論をゆっくりとねじ曲げていく構造など、現実に接続できる話が多いのがありがたいところでした。 また、すべてを一度に解決するのは不可能だと認めた上で、「なぜ炭素価格が鍵になるのか」を淡々と示してくれる点も助かりました。規制を増やすよりも、市場の仕組みを調整するほうが長期的に持つという視点は、単純な理想論とは違う現実味があります。気候問題が“遠い話”ではなく、「自分がどんな判断をしているか」まで降りてくる感覚がありました。 気候の話になると構えてしまう人よりも、「なんとなく気になっているけど、自分の言葉で説明できない」という人にちょうどいい一冊だと思います。僕もまだ迷いながらですが、世界の見え方が一段クリアになりました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

本書では、「私たちは気候カジノに足を踏み入れつつある」という比喩を使う。この表現を通じて著者が主張するのは、経済成長が気候システムと地球システムに意図せぬ危険な変化をもたらしているということ、そして経済成長と温暖化問題の対策は両立できるということだ。 私たちは気候のサイコロを投げている。その結果は数々の「サプライズ」を引き起こし、場合によっては深刻な事態を招く恐れもある。今なら向きを変え、そこから出ることができる。 今日までの軌道を修正するために必要な取り組みを、経済学のことなど何も知らない人でも理解できるようにわかりやすく、ロジカルに解説した。
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