
偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう
マリア・レッサ and 竹田円
河出書房新社 / 2023-04-26
この本について
情報が多すぎて、何を信じていいのか自信が揺らぐ瞬間ってありますよね。ニュースを追っているつもりでも、気づいたら誰かがつくった「空気」に流されている気がして、モヤモヤだけが残る。僕も同じで、SNSの流れに飲まれていないと思いたいのに、じつは何かに誘導されているのでは…という不安が消えませんでした。 この本は、その不安の正体をかなり具体的に言語化してくれます。たとえば、偽情報がどんな仕組みで広がり、誰が得をしているのかが、実例ベースで描かれるので「陰謀論」ではなく、現実に起きている構造として理解できるようになります。選挙の結果が「未来だけでなく過去まで変えてしまう」という指摘も、最初は大げさに聞こえたのですが、歴史が書き換えられるプロセスを読んでいくと、自分の感覚の甘さに気づかされます。そして、情報空間に“法の支配”がないことで起きる危うさは、SNSを日常的に触っている人ほど身に覚えがあるはずです。 読んでいてつらい内容もありますが、絶望を広げる本ではありません。むしろ、自分がどこに立っているのかを把握するための地図に近い。情報の闇を暴く本というより、「どうやって現実を共有するのか」を一緒に考える本です。社会問題に関心がある人はもちろん、「なんとなくSNSに振り回されている気がする人」にもしっかり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
読書の順序
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