
鈴木さんにも分かるネットの未来 (岩波新書)
川上 量生
この本について
仕事でも日常でも、ネットの話になると「結局どこを信用すればいいのか分からない」とか「技術の話が急に抽象的になってついていけない」とか、そんなモヤモヤを抱えることが多いと思います。僕も同じで、専門用語が飛び交う議論を聞きながら、自分の感覚がずれているだけなのか、それとも誰も分かってないのか判断できずにいました。 この本を読んで面白かったのは、読者が保存していた抜粋にも出てくるような、ネットの仕組みやコンテンツの価値が“地に足のついた感覚”で語られているところです。例えば、マスメディアとネットの力学を説明するときに、壮大な未来予測ではなく、相場観とか現世利益みたいな等身大の基準で整理してくれる。あるいは、技術の進化を語る場面でも「厳密さより実際どう動くか」という視点があって、専門性を振りかざす感じがない。こういう部分が、抜粋に惹かれた人には刺さったのかなと思います。 読んでいくと、ネットの未来を言い当てるというより、僕らが情報にどう向き合うかを組み立て直すきっかけになる本です。何となく不安だけが積み上がっていたところに、「こう見れば混乱しない」という手がかりがいくつか落ちている。特に、ネットのなかで働く人や、コンテンツの価値をどう判断すればいいか悩んでいる人にはしっくりくるはずです。 ざっくり言うと、ネットの仕組みを“地続きの現実”として捉え直したい人に向いています。僕自身、判断基準が少し整いました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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