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バルミューダ 奇跡のデザイン経営

バルミューダ 奇跡のデザイン経営

守山久子、日経デザイン

日経BP / 2015-04-17

累計読者数4
平均ハイライト数 13.3件/人
推定読了時間 約2時間56分
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この本について

仕事で「ユーザーの声を聞け」と言われる一方で、聞けば聞くほど迷う。改善点ばかりが積み上がって、本当に何を良くしたかったのか分からなくなる。そんなモヤモヤが続くと、ものづくりも企画も“正解探し”になってしまって、手が動かなくなる瞬間があります。僕自身もそこで何度も止まってきました。 この本を読んで強く感じたのは、バルミューダは「何を作るか」を製品から逆算せず、人の生活や記憶のほうから考えているという姿勢でした。例えば、黒電話の重量感に宿る安心や工場のおじさんの無口な実直さまで含めて“良さ”として扱うところ。あるいは、加湿器に水を注ぐおばあちゃんの記憶から造形を考えるところ。スペック表では測れない感覚を、言語化と観察で丁寧に確かめていく過程がとても実務的で、読んでいて自分の仕事にも置き換えやすかったです。 もうひとつ印象的だったのは、ユーザー調査をしない理由が“迷うから”という正直さでした。外部データではなく、自分たちの観察と議論を徹底的に磨く。その結果として判断の責任もデザインの負荷も経営者自身が背負う。理想論ではなく、現場のスピードと意思決定の話として語られているのがありがたかったです。 根本的な価値をどう見極めるか、スペックではなく「気持ちよさ」をつくるには何を観察するのか。そんな視点が欲しい人に刺さる本だと思います。仕事の思考が詰まったとき、一度プロダクトの外側で起きている人の生活から考え直してみよう、そんな気持ちを静かに思い出させてくれました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

心地よい風を送り出す扇風機を発明し、いまや高級家電市場をリードする存在にまでなったバルミューダ。本書は、バルミューダを設立する前はロックミュージシャンとして活動していたという、同社の寺尾玄社長の異色の経営手法にスポットを当てた書籍です。ミュージシャンならではの独特の感性でモノ作りを実践し、会社を率いてきた姿はアップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏のよう。アップルと同じくデザインを軸にした同社の革新的なモノづくりを進めてきた同社のデザイン経営を詳細に分析しました。「ひとりメーカー」の台頭など、モノづくりの環境はいま急激な変化を迎えています。その先駆者とも言えるバルミューダの足取りから、ブランド作りのヒントを読み取ってください。
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