
カスタマイズ 【特注】をビジネスにする新戦略
アンソニー・フリン, エミリー・フリン・ヴェンキャット, and 和田 美樹
CCCメディアハウス / 2014-11-07
この本について
最近よく、「良いものをつくっているはずなのに、他社とどこで差がつくのかわからない」という相談を受けます。自分でもそうで、機能を盛り込むほど“普通の商品”になってしまう感じがずっと拭えません。でもこの本を読んで、そもそも発想の入口を間違えていたのかもしれない、と少し視界が開けました。 例えば、コダックが失敗したのはデジカメそのものではなく“写真をどう使うか”を考えなかったからだという指摘。あるいは、スターバックスやアップルが提供したのは商品ではなく“体験の場”だったという話。こういう具体例が続くので、自分の仕事にもそのまま置き換えやすいんです。カスタマイズというと凝った仕組みの話に聞こえますが、この本が言っているのは「顧客の日常の使い方を想像し直すこと」や「選択肢を減らしてでも体験を滑らかにすること」といった、ごく現実的な目線でした。無駄を作らず、相手が本当に欲しい形に寄せるための地に足のついたヒントが多い印象です。 新しい業界に飛び込むなら、低賃金でも現場を体験したほうが最終的な価値になる、といった働き方の話まで出てくるので、事業づくりだけでなくキャリアの迷いにも効きます。自分の提供価値が曖昧になっている時に読み返したくなるタイプの本でした。プロダクトの「当たり前」をいったん疑い直したい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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