
呪いの時代
内田樹
新潮社 / 2011-11-18
累計読者数4
平均ハイライト数 17.3件/人
推定読了時間 約2時間54分
star総合評価 54/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 31%
この本について
最近、ものごとを判断するときに「数字で説明できないとダメなのか…」みたいな窮屈さを感じる人、多いと思うんです。SNSでも何か言えばすぐ突き返されて、正直「本音を言うってどうやるんだっけ」と迷う場面が増えている気がします。僕自身も、評価を気にしすぎたり、弱さを見せられなかったりして、自分の言葉がどんどん薄くなるのを感じることがあります。 『呪いの時代』は、そんな“生きにくさの正体”を、無理に励ますでもなく淡々と照らしてくれる本でした。数字に還元される前の小さなシグナルを拾う力をどう失ったかとか、批判ばかりが簡単に増える仕組みとか、見下すでも煽るでもなく語られているのがとても救いになります。そして何より、「ぱっとしない正味の自分を主体にして生きる」という視点が、日常のどこに置かれているのかが具体的に描かれているのがありがたいんです。弱さごと自分を抱え直すという行為が、単なるスローガンじゃなく現実的な作業として示されている感じがあります。 自分の言葉がちょっと弱っている気がする人、「ほんとうの自分」を探すのに疲れてきた人には、静かに効くと思います。
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出版社による紹介
政治家の失言、ネット上の罵詈雑言、就活や婚活の壁……他人を呪うことは、自らを呪うこと。「ほんとうの私」なんてどこを探してもいない。ぱっとしない「自分」だけど、そろそろ受け容れて、もっと自分を愛そう。そして、他人にも祝福の言葉を贈ろう。時代に蔓延する「呪い」を解く智恵を語る、ウチダタツル的・新“贈与論”。
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