
だからあれほど言ったのに(マガジンハウス新書)
内田樹
マガジンハウス / 2024-03-28
累計読者数10
平均ハイライト数 17.4件/人
推定読了時間 約2時間24分
star総合評価 56/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%
この本について
最近、自分の責任範囲がどこまでなのか分からなくなることが増えました。職場でも家庭でも、「本来は自分の担当じゃないはずのこと」に振り回されているような気がして、距離を取れば気が楽なのに、どこか割り切れない。この本を読んで、そんなモヤモヤの正体が少しだけ言語化された気がしました。 内田樹さんは、「自分には責任がない」と切り捨てるより、むしろ他人の失敗まで引き受ける姿勢が成熟をつくる、と静かに言います。もちろん、自己犠牲のすすめではなくて、「境界の引き方」に新しい視点をくれる感じです。また、学びとは「入力のたびに自分の容器そのものが変わっていくこと」だという一文も、日々同じ思考パターンから抜け出せないときに効きました。知るとは“頭を満たす”より“余白をつくる”ことなのか、と。 さらに刺さったのは、共同体の豊かさを「私財」ではなく「コモン」で語る視点でした。自分の生活圏をどう守るかという話ではなく、どんな場所で生きたいのか、というより根っこの問いを突かれた感じがあります。 慌ただしい日常の中で、自分の成熟や学びのあり方を一度立ち止まって見直したい人に向く本です。「答え」を示すというより、視界が一段クリアになるような読後感でした。
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出版社による紹介
不自由で、貧しく、生きづらい―― この国の不出来なシステムを 悪用するか、逃げ出すか、それとも…… ウチダ流「日本人論」最新刊!! 失われた30年で「不自由な国」になってしまった日本。 新自由主義の迷走ぶり、経済格差や税の不均衡、少子高齢化、低レベルな政治、大手企業の不祥事など問題が山積となっている。 社会全体に諦観が蔓延しており、一般市民は不自由さをも感じているが……。 「不自由な国」への警告の書! <項目> ★“大人”が消えている ――日本の危機 ★ アメリカの顔色をうかがう日本政府の悲哀 ★ 属国の身分を利用するか、そこから逃げ出すか ★ 食文化は「経済」ではなく「安全保障」 ★ 日本の「ダメな組織」の共通項 ★ 「21世紀の囲い込み」を目指す、現代の資本主義 ★ 村上春樹が描く「この世ならざるもの」 ★ 自然と文明社会の「境界線」を守る ★ 人生は「問題解決のため」にあるわけではない ……etc.
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