
図解「デザイン思考」でゼロから1をつくり出す
中野明
学研プラス / 2015-10-27
この本について
仕事で新しいアイデアを求められるたびに、頭では「もっと考えないと」と思いながら、実際は何から手をつければいいのか分からないまま時間だけ過ぎることってありますよね。顧客のニーズを聞いても、そもそも本人が分かっていないことも多くて、結局こちらも「正解のない霧」の中を歩いているような感覚になる。自分も何度もそこでつまずいてきました。 この本が助かったのは、発想力を鍛えるとか、センスを磨くとか、そういう抽象的な話ではなくて、「経験に注目する」「共感マップで矛盾を見る」「量を出すことでしか質は生まれない」といった、日々の仕事にそのまま落とし込める視点が並んでいるところでした。例えば、顧客が言っていることと実際にやっていることのギャップに注目するだけで、思い込みにとらわれていた自分に気づける瞬間がある。あるいは、アイデアは“降ってくる”のではなく、考え続けた回数に比例してやってくるものだと知るだけで、無駄に焦らなくて済むようになる。そういう小さな視点の転換が積み重なって、仕事の手つきが少しずつ変わる感覚がありました。 特に、経験の価値をどう作るかという考え方は、この数年のモヤモヤに効きました。製品そのものではなく、人がそこから何を感じるかに着目してみると、「差別化ってこういうことか」と腑に落ちる場面が増える。小さく試してフィードバックで強くする流れも、現場での迷いを減らしてくれます。 新しい企画やサービスづくりの場で、「結局どこを見ればいいんだろう」と迷ってしまう人にはかなり刺さると思います。
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