
2040年の未来予測
成毛 眞
日経BP 日本経済新聞出版 / 2025-04-03
この本について
未来の話って、どうしても「遠い世界のこと」に感じてしまって、今の自分の仕事や生活とは結びつけにくいですよね。技術はどんどん進んでいるのに、日常はそこまで変わっていない気がする。そのギャップに置いていかれるような不安を、僕もよく抱えます。 この本が面白いのは、テクノロジーの進化を“派手な未来予想”として語るのではなく、今すでに起きている変化から丁寧に積み上げているところです。たとえば、RFIDの話はまさに実感が湧きました。棚卸しが歩くだけで終わったり、商品の動きが丸見えになったりと、現場の作業が本当に変わる様子がリアルに描かれています。遠隔手術や自動運転の話も、通信の安定性がどこまで重要なのかが具体的に示されていて、「なるほど、これはもう後戻りできない流れだな」と腑に落ちました。 そして一番刺さったのは、未来を悲観も楽観もせず、「環境に適応した人が生き残る」という姿勢を示している点です。少子高齢化のように確実に来る問題は避けられないけれど、だからこそ、自分の思考力や教養をどうアップデートしていくかが大事になる。テクノロジーの解説書というより、「これからの20年をどう働くか」を考える土台をくれる本でした。 こんな人に刺さると思います。未来の変化を怖がりつつも、ちゃんと向き合いたいと思っている人。僕にとっても、今の不安を言語化して、少し前に進むきっかけになりました。
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