
グーグルが消える日
ジョージ・ギルダー、武田 玲子
SBクリエイティブ / 2019-05
この本について
タスクでもSNSでも、「気づけば自分の時間がどこかに吸われている気がする…」みたいな感覚ってありませんか。便利さに助けられつつも、どこまで自分で選べているのか、どこから仕組みに乗せられているのか。そのあたりが曖昧になる瞬間がけっこうあって、僕自身ずっとモヤモヤしていました。 『グーグルが消える日』は、その違和感を正面から扱ってくれる本でした。テック論というより、「今のインターネットは何を前提に動いていて、次の世界はどんなルールになるのか」を淡々と描いてくれます。特に刺さったのは、情報の管理者が巨大プラットフォームから個人へ移るかもしれないという話や、AIが「人間の代わり」ではなく「人間の意識をどう扱うか」という視点が欠かせないという指摘です。読むと、今の便利さの裏側にある構造が見えやすくなり、自分の時間や情報との向き合い方が少し整います。 もう一つ、この本は未来を断言しません。むしろ「既存のパラダイムが合わなくなったら寿命」という、ごく現実的な視点で語られているところが安心できました。VRの話でも、ブロックチェーンでも、夢物語ではなく、人間の脳や行動の特性に根ざした説明が続くので、地に足のついたまま未来を考えられます。 自分の情報の扱われ方や、AIとの距離感に少しでも不安がある人に刺さると思います。読んでみると、テクノロジーの世界を「外側から眺めていた自分」から一歩だけ前に出られる感覚があります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
読書の順序
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