
哲学と人類 ソクラテスからカント、21世紀の思想家まで (文春e-book)
岡本 裕一朗
文藝春秋 / 2021-01-27
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推定読了時間 約4時間17分
star総合評価 34/100
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この本について
最近、自分の行動がどこまで「自分の意思」なのか、ふと疑う瞬間がありませんか。SNSの通知に引っ張られたり、選択しているつもりでも何かに誘導されているような感覚があったり。便利さを享受しながらも、どこか落ち着かないあの感じです。 この本が面白いのは、現代のモヤモヤを「いま起きた問題」ではなく、人間がずっと抱えてきた弱さと技術の関係から読み解いてくれるところです。監視社会の話も、AIが怖いからではなく、そもそも人間が自分の弱さを補うために技術を発達させてきた流れの延長として描かれる。だから、いま私たちが感じる違和感がどこから来ているのか、すっと位置づけが見えてきます。 個人的に効いたのは二つで、ひとつは「自由に動いているつもりでも、すでに技術に組み込まれている」という視点が、SNSやアルゴリズムとの距離を取り直すきっかけになったこと。もうひとつは、人間の弱さそのものを前提にして読むので、技術への恐怖が少し和らぎ、逆にどう折り合っていくかを考えやすくなることです。大きな話をしているのに、日常の行動レベルに落ちてくる感覚があります。 「便利さと不安のあいだで揺れている人」に、とても静かに効く一冊です。
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出版社による紹介
強いAI、遺伝子工学、デジタル監視社会、ビッグデータ、ポストヒューマン、仮想通貨、IoT、ポスト資本主義……人類はどこへ向かうのか? 石器に印刷術、デジタル経済圏まで「技術の哲学」で読み解く人類全史。 サピエンスの誕生から文字、宗教の誕生、 書籍の発明からマスメディアの登場、 そしてデジタル技術、バイオテクノロジー革命まで。 アリストテレス、カント、ヘーゲル、フロイト、マルクス、ニーチェ、キットラー、ドゥルーズ、ハラリ…… 世界の哲学者はこれまで人間と技術(テクノロジー)について何を考え、哲学を展開してきたのか。 古代から人新世まで、 「技術の哲学」が解き明かすホモ・サピエンスの終焉。 〈本書のおもな内容〉 第1章 「21世紀の資本主義」の哲学 ——メディアの終わりと世界の行方 第2章 「人類史」を世界の哲学者たちが問う理由 ——ホモ・サピエンスはなぜ終わるのか? 第3章 私たちはどこから来たのか ——「ホモ・サピエンス」のはじまり 第4章 ギリシア哲学と「最大の謎」 ——「文字」の誕生 第5章 キリスト教はなぜ世界最大宗教になったのか ——中世メディア革命と「書物」 第6章 「国民国家」はいかに生まれたか ——活版印刷術と哲学の大転回 第7章 「無意識」の発見と近代の終わり ——マルクス、ニーチェ、フロイト 第8章 20世紀、メディアが「大衆社会」を生んだ ——マスメディアの哲学
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