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動物たちは何をしゃべっているのか? (WPB eBooks)

動物たちは何をしゃべっているのか? (WPB eBooks)

山極寿一 and 鈴木俊貴

累計読者数21
平均ハイライト数 31.8件/人
star総合評価 80/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 60%

この本について

最近、オンラインだけで人間関係が完結してしまう感じに、なんとなく物足りなさを覚えることが増えました。文字だけでは意図が伝わらないとか、相手の反応が読めないとか、説明できないけれど噛み合わない感じが続くこともあります。自分の読解力の問題なのか、それとも現代のコミュニケーション自体にどこか無理があるのか。そんなモヤモヤを抱えている人には、この本はけっこう刺さるかもしれません。 読んでいると、人間のコミュニケーションって、本来はもっと身体的で、もっと音楽的だったんだなと気づかされます。ジェスチャーから始まった言語の話や、霊長類が母親にぴったりくっつきながら暗黙知を受け継いでいく過程を知ると、「文字だけで全部伝えようとするほうが不自然なのかもしれない」と視点が変わります。メールやチャットで途切れてしまうニュアンスの正体が、身体がないからだと言われると、たしかに…と妙に納得してしまうんですよね。 さらに、共食や音楽、焚火のような、身体を伴う共同体の仕組みがどうやって共感や道徳を生んできたのかが語られていて、現代の関係づくりをどうすればいいのかのヒントにもなります。一度でも会って身体が共鳴した経験があれば、その後のオンラインが格段に安定するという感覚も、日常の実感と重なります。 人と関わるときの違和感を言語化できずにいる人、あるいは「コミュニケーションって何なんだろう」と立ち止まったことがある人には、静かに効く本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

つい最近まで、動物には複雑な思考はないとされ、研究もほとんどされてこなかった。 ところが近年、動物の認知やコミュニケーションに関する研究が進むと、驚くべきことが分かってきた。 例えば、小鳥のシジュウカラは仲間にウソをついてエサを得るそうだ。ほかにも、サバンナモンキーは、見つけた天敵によって異なる鳴き声を発して警告を促すという。 動物たちは何を考え、どんなおしゃべりをしているのか? シジュウカラになりたくてシジュウカラの言葉を解明した気鋭の研究者・鈴木俊貴と、ゴリラになりたくて群れの中で過ごした霊長類学者にして京大前総長の山極寿一が、最新の知見をこれでもかと語り合う。 話はヒトの言葉の起源、ヒトという生物の特徴、そして現代社会批評へと及ぶ。 そして、その果てに見えたヒトの本質とは!? ■内容紹介■ Part1 おしゃべりな動物たち 動物たちも会話する/ミツバチの振動言語/動物の言葉の研究は難しい/言葉は環境への適応によって生まれた/シジュウカラの言葉の起源とは?/文法も適応によって生まれた etc. Part2 動物たちの心 音楽、ダンス、言葉/シジュウカラの言葉にも文法があった/ルー大柴がヒントになった/とどめの一押し「併合」/言葉の進化と文化/共感する犬/動物の意識/シジュウカラになりたい/人と話すミツオシエ etc. Part3 言葉から見える、ヒトという動物 インデックス、アイコン、シンボル/言葉を話すための条件/動物も数がわかる?/動物たちの文化/多産化と言葉の進化/人間の言葉も育児から始まった?/音楽と踊りの同時進化/俳句と音楽的な言葉/意味の発生/霊長類のケンカの流儀/文脈を読むということ etc. Part4 暴走する言葉、置いてきぼりの身体 鳥とヒトとの共通点/鳥とたもとを分かったヒト/文字からこぼれ落ちるもの/ヒトの脳は縮んでいる/動物はストーリーを持たない?/Twitterが炎上する理由/言葉では表現できないこと/バーチャルがリアルを侵す/新たな社交/動物研究からヒトの本性が見えてくる etc. ■著者略歴■ 山極寿一(やまぎわじゅいち) 1952年生まれ。霊長類学者。 総合地球環境学研究所所長。京大前総長。ゴリラ研究の世界的権威。著書に『家族進化論』(東京大学出版会)、『暴力はどこからきたか』(NHKブックス)、『ゴリラからの警告』(毎日新聞出版)、『京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ』(朝日文庫) など。 鈴木俊貴(すずきとしたか) 1983年生まれ。動物言語学者。 東京大学先端科学技術研究センター准教授。シジュウカラ科に属する鳥類の行動研究を専門とし、特に鳴き声の意味や文法構造の解明を目指している。2022年8月、国際学会で「動物言語学」の創設を提唱した。本書が初の著書となる。
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