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暗号解読(上下)合本版(新潮文庫)

暗号解読(上下)合本版(新潮文庫)

サイモン・シン and 青木薫

新潮社 / 2007-07-01

累計読者数9
平均ハイライト数 44.3件/人
推定読了時間 約4時間41分
star総合評価 73/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 40%

この本について

仕事でも日常でも、「仕組みは分かった気がするけど、本質までは届いていない…」みたいな手応えのなさってありませんか。自分も情報の扱い方で迷うことが多くて、そのたびに表面的なテクニックだけ追いかけてしまう時期がありました。そんなときに読み返したのが『暗号解読』です。 この本が効いたのは、まず“安全な情報”がどれだけ人の判断や葛藤の上に成り立っているのかが具体的に見えてくるところです。ポーランドの数学者たちの恐怖と計算、エニグマの弱点を見抜いた執念、ランダムな鍵を作るための膨大な手間。教科書的な「暗号とはこういうもの」ではなく、現場の人たちがどこでつまずき、どこで突破口を作ったのかが体温のある話として書かれていて、抽象的な“情報の大事さ”が急に腰の据わった実感に変わります。 もう一つ大きかったのは、技術が進んでも「本当に難しいのは仕組みそのものより運用だ」という視点をもらえたことです。鍵配送の問題に右往左往した歴史や、ドイツの海軍が設定を少し変えただけで解読が不可能になった話などを読むと、今の自分の仕事で起きている“ややこしさ”も、結局は人とプロセスの積み重ねなんだと思えてきます。技術って万能ではないし、だけど人間の工夫次第で一気に景色が変わる。その揺らぎを知れるのが、この本の面白さでした。 「原理よりも“なぜそうなるのか”まで腹落ちしたい人」にとくに向いています。歴史読みとしても科学読みとしても楽しめるけれど、自分の判断基準を整えたいときに静かに効いてくる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

文字を入れ換える。表を使う。古代ギリシャの昔から、人は秘密を守るため暗号を考案してはそれを破ってきた。密書を解読され処刑された女王。莫大な宝をいまも守る謎の暗号文。鉄仮面の正体を記した文書の解読秘話……。カエサル暗号から未来の量子暗号に到る暗号の進化史を、『フェルマーの最終定理』の著者が豊富なエピソードとともに描き出す。知的興奮に満ちた、天才たちのドラマ!
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