
量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性 (講談社現代新書)
森田邦久
講談社 / 2011-09-16
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推定読了時間 約3時間28分
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この本について
たとえば、自分の選択がどこまで「自分の意思」なのか、あるいは世の中の出来事にどれくらい理由を求めていいのか。日常ではあまり言葉にしないけれど、ふと立ち止まったときに引っかかる感覚ってありますよね。過去は固定されていて未来は開いているように感じるのに、その境目がどこにあるのかは説明しづらい。僕自身、この違和感をずっと放置してきました。 森田邦久さんの『量子力学の哲学』は、そんなモヤモヤに対して「世界はそもそもどう成り立っているのか」という視点を静かに差し出してくれます。量子の振る舞いは未来を確率でしか語れないし、観測しないと状態が確定しないという、古典力学とはまったく違う前提が積み上がっています。そこに対して複数の解釈があり、どれも実験的には優劣がつかないという事実は、僕には「世界を一つのルールで理解しなくていい」という許しのようにも感じられました。また、非局所相関のような直感に反した現象をどう扱うかを知ることで、因果を絶対視しすぎていた自分に気づかされます。 「ひとつの説明で世界を整理しようとして苦しくなるタイプの人」に静かに刺さる本だと思います。物理の知識が目的というより、世界の見え方に余白をつくりたいときにそっと置いておける一冊です。
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出版社による紹介
私たち自身を含めたこの世界のすべてが量子力学が扱うミクロな物質から成り立っていることを考えると、ミクロの世界の「真の姿」を理解することは、私たちが日常的に生活しているこの世界を、ひいては私たち自身を理解することにもつながるであろう。本書の目的は、量子力学が私たちに示す世界像についてこれまで提案されてきたさまざまな哲学的議論を解説することである。――はじめにより。
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