
NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ NHK「100分de名著」ブックス
西 研
NHK出版 / 2022-07-25
累計読者数35
平均ハイライト数 14.4件/人
推定読了時間 約1時間35分
star総合評価 54/100
start序盤集中型
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この本について
最近、「何のために働いてるんだろう」とか「がんばっても結局どうせ…」みたいな声が、ふと頭に出てくるときがあります。忙しくしているはずなのに、自分がどこに向かっているのかよく分からない感じ。たぶんあの“重力の声”に引っ張られている状態なんだと思います。 この本は、そのモヤモヤにいきなり答えをくれるわけではありません。でも、ニーチェが直面した「価値の不在」や「安楽に流される近代への違和感」を通して、今の自分の立っている場所が少しだけ見えやすくなる実感があります。たとえば、自分の内側にあるルサンチマンの正体に気づくことで、「なぜいつも同じところで止まるのか」を説明できたり、固定の価値に頼れない時代でも、自分で意味をつくってみようという方向に気持ちが向いたりする。行動が劇的に変わるというより、「あ、こう考えていいんだ」と地面が一段固まる感じに近いです。 特に、安楽に流れがちな自分をどこかで責めてしまう人や、「自分の意欲ってどこに行ったんだろう」と思っている人には静かに刺さると思います。ニーチェの難解さがほどよくほぐされていて、哲学書というより、今の生活の手触りに寄り添ってくれる一冊でした。
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出版社による紹介
隠され続けたのは、私たちの「声」なんだ――。 「一億玉砕」から「民主主義」へ――。言葉は変われどその本質は変わらなかった戦後の日本。そんな中、それを言われると世間が困るような「声」を持つ人たちがいた。酒におぼれる小説家・上原、既婚者・上原を愛するかず子、麻薬とアルコール中毒で苦しむ弟・直治。1947年に発表され爆発的ブームを巻き起こした『斜陽』に描かれる、生きるのが下手な彼らの「声」に、太宰治が込めた思いとは何だったのか。彼らが追い求めた「自分の言葉で」「真に人間らしく」生きるとはどういうことなのか。太宰が「どうしても書きたかったこと」に作家・高橋源一郎が迫る。秀作『散華』に焦点をあてた書下ろし特別章「太宰治の十五年戦争」収載。 *電子版では、権利上の理由により一部収録しない写真がございます。ご了承ください。
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