
「利他」とは何か (集英社新書)
中島岳志, 若松英輔, 國分功一郎, 磯崎憲一郎, and 伊藤亜紗
集英社 / 2021-03-17
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推定読了時間 約2時間26分
star総合評価 65/100
start序盤集中型
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この本について
人と関わるとき、「どこまで踏み込んでいいのか」「相手のためと思って動いたのに、すれ違ってしまう」みたいなモヤモヤって、仕事でも私生活でもよく起こると思います。自分の善意が空回りしている感じがして、正直ちょっと疲れるときもあります。 この本が面白いのは、利他を“きれいごと”として扱わず、むしろ人と人のあいだにある不確実さや距離をどう扱うか、という視点から語ってくれるところです。相手を信頼するとは、支配しないことでもあるとか、計画通りにやろうとした瞬間に利他から離れていくとか、自分でも痛いほど思い当たる話が多い。行為の結果はコントロールできないけれど、それでも余白を持って関わるという姿勢に、少し肩の力が抜けました。 また、柳宗悦の「不二」や、書の余白の話など、人と向き合うときに“沈黙”や“余白”がどれほど大事なのかが実感として入ってきます。一方的に助けるのではなく、関わることで自分が変わっていくことも含めて利他なんだ、という捉え方は、自分の行動を見直すきっかけになりました。 誰かのために動きたいけれど、そのやり方に迷っている人に、静かに効く一冊です。
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出版社による紹介
【コロナ時代。他者と共に生きる術とは?】コロナ禍によって世界が危機に直面するなか、いかに他者と関わるのかが問題になっている。そこで浮上するのが「利他」というキーワードだ。他者のために生きるという側面なしに、この危機は解決しないからだ。しかし道徳的な基準で自己犠牲を強い、合理的・設計的に他者に介入していくことが、果たしてよりよい社会の契機になるのか。この問題に日本の論壇を牽引する執筆陣が根源的に迫る。まさに時代が求める論考集。
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