
はじめての利他学 NHK出版 学びのきほん
若松 英輔
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star総合評価 57/100
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この本について
人と関わるたびに、相手の欠点ばかり目についてしまったり、いい行いをしても「これって自己満じゃないのかな」と不安になることが僕にもあります。利他的でいたい気持ちはあるのに、実際の行動に落とすとどこかぎこちない。そんなときに、この本の言葉がゆっくり軌道修正してくれました。 空海が「利他」ではなく「自利利他」と語ったように、まず自分を整えることが相手への思いやりにつながるという視点は、肩に入っていた力を少し抜いてくれます。孔子が説く「まず人の美点を見る」という姿勢も、今日の会議で誰にどう接するかを考えるときにすぐ効きます。さらに、利他は量ではなく「どれだけ深い思いに基づいているか」で決まる、という指摘は、成果や数字に引っ張られがちな日常を静かに書き換えてくれます。 華やかな成功ではなく、目の前の誰かとの距離感を丁寧にしたい人に向く本です。読んだあと、誰かの役に立とうと無理に頑張るというより、まず自分の中の余白をつくることから始めようと思える一冊でした。
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