
生存者ゼロ (宝島社文庫)
安生正
宝島社 / 2014-02
累計読者数4
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約9時間55分
star総合評価 36/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%
この本について
仕事でも日常でも、自分の判断が正しいのか分からなくなる瞬間がけっこうあります。特に、状況が急に変わったときに「何が起きているのか分からないまま決断を迫られる」あの感じ。焦るし、後から振り返っても腑に落ちないまま残ることが多いです。 『生存者ゼロ』の抜粋を見ていると、読者が惹かれているのは派手なサバイバルではなく、むしろ“情報が揃わない極限下での判断”や“自分の心が追いつかないまま進むしかない状況”だと思います。登場人物たちは冷静を装いながらも、内側では混乱したり、後悔したり、折れそうになったりする。そこが妙に現実的で、読んでいる側も「こういう時、人は完璧じゃいられないよな」と少し肩の力が抜けるんです。 この物語が効いてくるのは、まず不安の正体が「分からないことそのもの」だと気付ける点。状況が読めないときに無理に答えを出そうとするより、まず観察に徹する人物たちの姿勢が参考になります。もう一つは、判断のミスや後悔があっても、それでも役割を果たし続けるために場所を変えながら進む姿。異動させられた廻田の“踏みとどまり方”は、現実のキャリアの悩みにも重なるところがあります。 こんな人に刺さるのは、環境が激変したときに自分を保つのが難しいと感じている人。物語としてのスリルもありますが、それ以上に「混乱の中でも人は動き続ける」という、ごく人間くさい強さを見せてくれる本です。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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出版社による紹介
北海道根室半島沖に浮かぶ石油掘削基地で職員全員が無残な死体となって発見された。陸上自衛官三等陸佐の廻田と感染症学者の富樫らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられる。しかし、ある法則を見出したときには、すでに北海道本島で同じ惨劇が起きていた―。未曾有の危機に立ち向かう!壮大なスケールで未知の恐怖との闘いを描く、第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
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