
#真相をお話しします(新潮文庫)
結城真一郎
新潮社 / 2022-06-30
累計読者数5
平均ハイライト数 3.4件/人
推定読了時間 約3時間2分
star総合評価 48/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 75%
この本について
日常のどこかで「この人、本当のところはどう思ってるんだろう」とか、「言葉の裏を読みすぎて疲れるな」と感じること、けっこうありますよね。僕も人間関係が複雑になるほど、相手の表情や声色の“微妙なズレ”が気になってしまうタイプです。 結城真一郎さんの『真相をお話しします』を読んで刺さったのは、まさにその“違和感の扱い方”でした。読者が保存していた抜粋の多くも、登場人物のちょっとした動きや、交互に視線をやりながら「どっちだ?」と探る場面など、日常のワンシーンに潜むザラつきを捉えた部分なんですよね。これが単なるスリルではなく、自分の生活の延長として読めてしまうのが、この短編集の特徴だと思います。 物語を追っているうちに、普段の会話でも「その場の空気に流されているだけなのか」「誰かが何かを隠しているのか」といった感覚の精度が上がる感じがあります。どの話も特別な舞台ではなく、パパ活、リモート飲み会、中学受験……と、いまの社会でよく目にする現実からズレていないのに、最後に必ず床が抜ける。しかも、その“抜け方”が極端すぎず、理屈の上で理解できてしまうのが怖いところです。 人の言葉をそのまま信じたいけど、どこかで踏みとどまる必要もあるよな……と感じている人にはとても刺さるはずです。読後に「自分の身のまわりにも伏線ってあるのかも」と思えてくる、そんな一冊でした。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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出版社による紹介
家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、昨年「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞。そして今年、第22回本格ミステリ大賞にノミネートされるなど、いま話題沸騰中の著者による、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。
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