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#真相をお話しします

#真相をお話しします

結城真一郎

新潮社 / 2022-06-30

累計読者数5
平均ハイライト数 12.2件/人
推定読了時間 約3時間2分
star総合評価 63/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 76%

この本について

仕事でも日常でも、相手の本心が読めなくてモヤモヤすることってありませんか。言葉の端にある違和感を拾いきれなかったり、ちょっとした沈黙の意図を深読みしすぎたり。自分の感覚に自信が持てないまま、場を取り繕うだけで終わる日もあると思います。 『#真相をお話しします』を読んでいると、そんな「微妙な空気の揺れ」をつかむ感覚が少しだけ鍛えられる気がしました。読者が保存している抜粋を見ても、赦し、庇護、嘆息、自嘲気味…といった、人の奥に潜んだ温度を表す言葉が多いんですよね。派手なトリックよりも、表情の変化や沈黙の重さ、胸騒ぎの理由を追うような描写が丁寧で、その細部が物語の決定的な転換点につながっていきます。日常の中で「なんとなく引っかかった」感覚に向き合うときの参考になるというか、自分の直感を無視しすぎないでいいんだと思わせてくれるところがあります。 もうひとつ良かったのは、登場人物たちの揺れ方が現実的なところです。後先を考えられず捨て鉢になったり、能面みたいに固まったり、辛気臭い空気に支配されたり。美しい言い回しなのに、どこか自分の生活にも当てはまる質感がある。だからこそ、真相が見えた瞬間の小さな快哉が、読者側にもじわっと伝わってくるんだと思います。 人間関係の「言葉にならない部分」にずっと敏感でしんどい人、あるいはその感覚を置き去りにしてきた人に静かに刺さる作品です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、昨年「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞。そして今年、第22回本格ミステリ大賞にノミネートされるなど、いま話題沸騰中の著者による、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。
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