
魍魎の匣(3)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫)
京極夏彦
講談社
累計読者数10
平均ハイライト数 5.5件/人
推定読了時間 約4時間50分
star総合評価 58/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 88%
この本について
最近、「自分が今どこに立っているのかよく分からない」と感じる瞬間が増えていませんか。仕事でも人間関係でも、決定打がなくて曖昧なまま流されるような感覚。踏み込みすぎると疲れるし、距離を置くと置くで不安になる。あの“境界の居心地の悪さ”って、意外と日常のあちこちにあります。 『魍魎の匣』を読み返していて思ったのは、この物語の核心にある「魍魎=境界にあるもの」という視点が、こうしたモヤモヤに妙に寄り添ってくることでした。惑わせるのは魍魎そのものではなく、こちら側の解釈の揺れだという指摘は、曖昧な状況ほど他人の言葉や態度に振り回されてしまう自分の姿を思い出させます。さらに「問題はどう表現するかではない。どう理解されるか」という言葉は、人間関係での齟齬の正体を突きつけてきます。 もう一つ刺さったのは、京極堂が繰り返す「満足とはどこまで行っても自己満足だ」という冷静な立場。外側の基準で自分の状態を測ろうとすると途端に足場が崩れる感じ、心当たりがある人は多いと思います。人間の弱さや誤解、瞬間的な狂いを“異界”や“魍魎”という形で照らし出すこの物語は、ファンタジーでもホラーでもなく、むしろ現実の曖昧さを受け止めるための装置に近いです。 曖昧な状況に飲まれやすい人や、自分の解釈ぐせを一度見つめ直したい人には、静かに効いてきます。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの46%が集中しています。
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出版社による紹介
日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ。「加菜子を――死なせはしません」。被害者の姉はきっぱりと言った。その言葉が刑事・木場修太郎を異形の研究所へと導く。中央線武蔵小金井駅で発生した美少女転落事故と連続バラバラ殺人事件に接点はあるのか? 研究所長の美馬坂とは何者か? 深まる謎をよそに加菜子は衆人環視のなか忽然と姿を消した! 百鬼夜行シリーズ第2作。
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