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異界と日本人 (角川ソフィア文庫)

異界と日本人 (角川ソフィア文庫)

小松 和彦

KADOKAWA / 2015-07-25

累計読者数4
平均ハイライト数 17.5件/人
推定読了時間 約2時間53分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 14%

この本について

最近、仕事でも人間関係でも「境界線がどこにあるのか分からない」「自分の中のざわざわを持て余す」みたいな感覚が続くことがあります。相手の問題なのか、自分の問題なのか、その線引きが曖昧になると、一気に世界が混沌として見えてくるんですよね。 この本を読んでいて驚いたのは、日本人が昔から、その“混沌”を「妖怪」や「異界」として扱い、どう向き合うかを工夫してきたという視点でした。退治するだけでなく、祀り上げて折り合いをつけたり、境界に魔除けを置いて距離を保ったり、あるいは異界が自分の内面にもあると冷静に受け止めてきた。その姿勢が、今の生活にも意外なほど応用できるんです。例えば、苦手な相手に無理に踏み込まないことも「境界の管理」だし、行き場のない不安を名前づけるだけで落ち着くのは「妖怪を象徴化する」行為に近いと思いました。 歴史や民俗学の本ではあるけれど、読みながら「自分の混乱をどう扱うか」のヒントがじわっと出てきます。とくに、何かを完全に排除するのではなく、距離を調整し制御しようとする日本的な発想は、今の暮らしにも自然に馴染みます。日常のモヤモヤに“ラベル”を貼る感覚を身につけたい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

古来、日本人は未知のものに対する恐れを異界の物語に託してきた。酒呑童子伝説、浦嶋伝説、七夕伝説、義経の「虎の巻」など、さまざまな異界の物語を絵巻から読み解き、日本人の隠された精神生活に迫る。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
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