
神隠しと日本人 (角川ソフィア文庫)
小松 和彦
KADOKAWA
累計読者数4
平均ハイライト数 24.5件/人
推定読了時間 約8時間2分
star総合評価 65/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 45%
この本について
仕事でも日常でも、ふと「自分だけ別の場所に取り残されている気がする」ときがあります。周りは動いているのに、自分だけ時間感覚がずれているようなあの感じ。理由がはっきりしないままモヤモヤだけが残るあの感覚って、言葉にしづらいんですよね。 小松和彦さんの『神隠しと日本人』を読んでいて思ったのは、昔の人はその“説明のつかないズレ”を、神隠しという物語で受け止めていたということです。夕暮れ時に境界が曖昧になるとか、失踪者に「暗い想像」と「淡い期待」が同時に向けられるとか、いまの私たちにも覚えがある視線の動きが丁寧に描かれていて、読んでいると自分の感情の置き場が少し整理されます。私が特に効いたのは、真相を直視しきれないときに共同体が物語をかぶせるという指摘で、これを知ってから、人間関係で起きる誤解や沈黙の背景を前より落ち着いて眺められるようになりました。 古い怪異の話を扱っているようで、実は「人が不安をどう扱うか」の歴史を読んでいる本です。境界の感覚に敏い人に刺さると思います。
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出版社による紹介
妖怪・呪術・憑依といった日本文化の奥深くに潜む「闇」から、日本人の精神性を浮かび上がらせる独自の文化論を展開している小松和彦氏。長年にわたり妖怪を研究し、学問としての「妖怪学」を確立しました。「妖怪学」の第一人者で、妖怪ブームの立役者でもあります。 ※本書は小松氏の、角川ソフィア文庫『神隠しと日本人』『呪いと日本人』『異界と日本人』の3冊を合本版にしたものです。
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