
忌録: document X
阿澄思惟
累計読者数4
平均ハイライト数 4件/人
star総合評価 34/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 23%
この本について
最近、物事の因果が見えないまま日常だけが進んでいく感じにモヤッとすることが多くて、理由の分からない不安に振り回される瞬間があります。理屈で説明しきれないものとどう距離を取ればいいのか、自分でもうまく言語化できないまま放ってしまうことがあるんですよね。 『忌録: document X』を読んでいて印象的だったのは、科学の場にいるはずの人たちが、説明不能な領域に足を踏み入れざるを得なくなるあの感触です。由利や奥薗たちの会話からは、仕事として冷静であろうとしながらも、何かに逆に“とられる”かもしれないという怯えが滲んでいて、理屈と恐れのあいだを揺れる人間の等身大さがそのまま出ています。また、美咲ちゃんの失踪をめぐる証言にしても、事実と推測、恐怖と祈りがごちゃまぜになっていく過程が妙にリアルで、読んでいるこちらまで「境界ってどこなんだろう」と足元が揺らぐようでした。 この本は、霊現象がどうこうというより、説明しきれないものと一緒に生きる感覚を丁寧に掘り起こしてくれる作品だと思います。状況の不気味さよりも、そこで揺れている人間の弱さや覚悟に触れたい人に刺さるはずです。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの55%が集中しています。
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