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ガダラの豚 II (集英社文庫)

ガダラの豚 II (集英社文庫)

中島らも

集英社 / 1996-05-17

累計読者数6
平均ハイライト数 2.3件/人
推定読了時間 約5時間
star総合評価 41/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 38%

この本について

日常でふと、何かうまくいかないことが続いた時に「理由はあるはずなのに、うまく言葉にできない気味の悪さ」ってありませんか。論理では説明できないけど、確かに自分の中で作用している何か。その存在を認めるのはちょっと怖いけれど、無視していると逆に振り回されるようなやつです。 『ガダラの豚 II』を読んでいて刺さるのは、まさにその“境目”の感覚を扱っているところでした。水面みたいに、あるようでない、でも確かに人生に影響を落とすもの。呪術の話なのに、読んでいると「あ、これ自分にもある」と変に納得してしまいます。言葉が魂の欠片みたいに作用するとか、他人のねたみが人を弱らせるとか、説明しにくい現実を、過度に神秘化せずに描いてくれるんですよね。しかも、鍼灸みたいに身体の反応として“効いてしまう”場面が出てくると、理屈だけでは処理できない世界を丁寧に掘っているのが伝わってきます。 読みながら思ったのは、「世界をどう捉えるか」で自分の行動が微妙に変わるということでした。たとえば、言葉を投げるときに少しだけ慎重になれるとか、不安の正体を“呪い”ではなく文化や関係性の働きとして見直せるとか。怖さの仕組みを知ることで、過剰に怯えずに済む感覚があります。こういう視点が得られるので、迷いながら日々を進めている身としてはけっこう助かりました。 人間の「説明しきれない部分」に折り合いをつけたい人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

研究助手、スプーン曲げの青年、大生部の長男、そしてテレビ局のスタッフ6名を引き連れて、大生部はアフリカへと旅立つ。目指すはスワヒリ語で「13」を表わすケニアとウガンダの国境近くの町クミナタトゥ。そこで大魔術師バキリの面会に成功するが、最大のタブーを犯してしまう。バキリの呪具(キジーツ)である少女を攫ったのだ。バキリの手下たちに追われ、危機一髪、ケニアを後にするのだ。
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