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【合本版】ガダラの豚 (集英社文庫)

【合本版】ガダラの豚 (集英社文庫)

中島らも

集英社

累計読者数6
平均ハイライト数 2.5件/人
推定読了時間 約13時間11分
star総合評価 48/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

仕事でも日常でも、人の言葉や態度の裏を読みすぎて疲れるときがあります。信じたいのに疑ってしまったり、逆に疑うべき場面で信じすぎてしまったり。その揺れ幅に自分でもついていけなくなる瞬間ってありますよね。 『ガダラの豚』を読んでいて刺さるのは、そうした“境目”でもがく感覚に、物語の中の登場人物たちが静かに寄り添ってくれるところです。たとえば「信じることが思考の基本になっている」という一文。私たちは普段、信頼を前提に世界を見ているのに、その構造を自覚することはほとんどありません。そこに気づくと、人間関係で感じるあの違和感の正体が少しだけ輪郭を持ってくるように思います。 さらに、水面のたとえや呪術の立ち位置の話は、自分が「ある・ない」で割り切ろうとしすぎていたことに気づかせてくれます。扱いにくい現象を無理に正解へ押しこめるのではなく、「人が生きる場所には必ず曖昧さがある」という視点に変わる。これは、仕事で白黒つけたくて悩むときにも効きました。 物語としての面白さはもちろんですが、登場人物の言葉を通して、自分の思考の癖をそっと裏側から照らしてくれる本です。「人の心の“境”にいつも翻弄されてしまう人」に、とくにしっくりくると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

【日本推理作家協会賞受賞作】アフリカにおける呪術医の研究でみごとな業績を示す民族学学者・大生部多一郎はテレビの人気タレント教授。彼の著書「呪術パワー・念で殺す」は超能力ブームにのってベストセラーになった。8年前に調査地の東アフリカで長女の志織が気球から落ちて死んで以来、大生部はアルコール中毒に。妻の逸美は神経を病み、奇跡が売りの新興宗教にのめり込む。大生部は奇術師のミラクルと共に逸美の奪還を企てるが…。超能力・占い・宗教。現代の闇を抉る物語。まじりけなしの大エンターテイメント。
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