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ガダラの豚 III (集英社文庫)

ガダラの豚 III (集英社文庫)

中島らも

集英社 / 1996-05-17

累計読者数4
平均ハイライト数 3件/人
推定読了時間 約4時間12分
star総合評価 29/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 16%

この本について

仕事でも日常でも、情報が多すぎて何を信じればいいのか分からなくなる時があります。自分の判断が本当に正しいのか、もっと裏側があるんじゃないか、とか。頭の中で疑念ばかり増えて、結局動けなくなるあの感じ、僕もよくハマります。 『ガダラの豚 III』を読んで刺さったのは、登場人物たちがまさにその“認知の限界”と向き合わされ続けるところでした。素人がどう情報に太刀打ちするのか、誤読し続ける人間がどう世界を見ようとするのか。作中では呪術や詐術の話に見えるけれど、実際は僕らが毎日さらされている「見えない操作」や「思い込みの罠」にそっくりです。学者ですら過ちをおかす、という一文も、うまく説明できないけどどこか救いになりました。間違える前提で考えたほうが、世界をまっすぐ見られる気がします。 一匹じゃ世界を誤解する。それでも集まれば少しだけ輪郭が見える。そんな描写を読むと、自分の視野が狭くていいのだと思えてきます。全部分かったふりをしなくても、迷いながら積み重ねるしかないんだと落ち着くんですよね。 情報に疲れた人、判断に自信が持てないまま日々を過ごしている人には、ゆっくり効いてくる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

通訳やテレビクルーたち6人もの犠牲者を出しながらも大生部はキジーツになっていた娘を取り戻した。バキリは取り戻しに、ひそかに東京に潜入しているという。番組関係者に次々と奇怪な事件が起こり、死者まで出る。元テレビプロデューサーの馬飼は、大生部一家とバキリが対決する生番組を企画する。光と影が交差し、呪いと祈りが入り混じり、テレビ局の迷路のような廊下で激しい戦いが繰り広げられる。
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