
魍魎の匣(1)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫)
京極夏彦
講談社 / 199909
累計読者数15
平均ハイライト数 4.8件/人
推定読了時間 約4時間50分
star総合評価 59/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 90%
この本について
仕事でも日常でも、出来事をそのまま鵜呑みにして「なんでこうなったんだろう」と手が止まる瞬間ってありますよね。順番が噛み合わないだけで全部ちぐはぐに見えたり、結論を急ぐほど見落としが増えたり。自分もよくその沼に落ちるのですが、『魍魎の匣』を読んでいると、京極堂の語りにゆっくり軸を戻される感覚があります。 この本が面白いのは、オカルトの話をしながら、実は「物事の捉え方」そのものを問い直してくるところです。隠されているから意味がある、順番が違うから分かりづらい、結論を先に置くと世界が歪む。こういう言葉に触れていると、普段の判断ミスって、能力の問題じゃなくて“見方の癖”なんだよな、と素直に思わされます。霊能者や占い師の仕組みを解き明かすくだりも、結局は情報の扱い方の話で、現実のコミュニケーションや仕事の手順にそのまま置き換えられるのが妙に効きます。 読み終わったあと、「自分は何を見ようとしていて、何を勝手に決めつけていたんだろう」と一度立ち止まれる。派手な啓発ではなく、思考の癖を静かに矯正してくれる物語です。混乱した状況に出会うたび、京極堂の“順番が肝心なんだ”という言葉が頭に残るのも分かる気がします。 物事の見え方を少し組み替えたい人に刺さる一冊です。
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多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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出版社による紹介
日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ。「加菜子を――死なせはしません」。被害者の姉はきっぱりと言った。その言葉が刑事・木場修太郎を異形の研究所へと導く。中央線武蔵小金井駅で発生した美少女転落事故と連続バラバラ殺人事件に接点はあるのか? 研究所長の美馬坂とは何者か? 深まる謎をよそに加菜子は衆人環視のなか忽然と姿を消した! 百鬼夜行シリーズ第2作。
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