
狂骨の夢(2)【電子百鬼夜行】
京極夏彦
講談社 / 2006-09-30
累計読者数3
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約19時間23分
star総合評価 48/100
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この本について
仕事でも日常でも、理由の分からない不安に急に足を掴まれることがあって、あれって結局「正体の分からなさ」に振り回されているだけなんじゃないか、と思うことがあります。怖いのは出来事そのものよりも、その裏にある構造が見えないことだよな、と。 『狂骨の夢(2)』を読んでいて刺さったのは、まさにその「正体が曖昧なまま独り歩きするもの」を、一度分解して見せてくれるところでした。骸骨が本来は陽気に歌い踊る存在だとか、皿屋敷が各地に量産される理由が「下女の怨念」ではなく土地や伝承の混線から来ているとか、そういう話に触れると、怖さの向こう側にある構造が少しだけ透けて見える。釣瓶落としのような上下する動きの妖怪にしても、形や名前がズレていくことで別物として認識されてしまう。そのズレ方が分かるだけで、得体の知れなさが薄まる感覚がありました。 現実の悩みも、正体を掴めないままモヤモヤだけが増幅すると「何でもないものまで怖くなる」ことがあります。だからこそ、この本のように伝承がどう変質し、どこで混ざり、どんな土地で生まれたのかを淡々と説明してくれる視点は、日常の思考にも持ち帰りやすい。自分の中の曖昧さを一段細かく見ていく練習になるというか、怖さの輪郭を描き直す手助けになる感じがします。 伝承や怪談を「構造として読みたい人」に特に刺さると思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。
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出版社による紹介
狂骨は井中の白骨なり―髑髏のみせる幻、骨の記憶を黒衣の男が解き明かす。
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