
いちばんやさしいアジャイル開発の教本 人気講師が教えるDXを支える開発手法 「いちばんやさしい教本」シリーズ
市谷聡啓, 新井剛, and 小田中育生
インプレス / 2020-05-01
この本について
開発の現場で、「計画どおりに進めたい気持ち」と「現実の変化に振り回される毎日」のあいだで揺れることってありますよね。仕様変更は避けられないのに、既存のプロセスや根回しの文化が邪魔をして、身動きが取りにくい。自分のチームもどこから直せばいいのか分からないまま、朝会が単なる報告会になっていく…そんな空気に覚えのある人は多いと思います。 この本は、そういう“現場での引っかかり”にちゃんと踏み込んでくれます。たとえば、意思決定をあえて遅らせて複数の可能性を並行して試す考え方は、変化の多い環境で無理に結論を急いで失敗しがちな自分にとってかなり腑に落ちました。プロダクトの“贅肉”を数字で判断して手放していく視点も、実際の仕事にそのまま転用しやすいですし、ふりかえりが犯人探しになる“あるある”を避けるための姿勢は、チームの空気を整えるうえで本当に現実的です。 アジャイルを“高速で作る魔法”のように扱う本ではなく、曖昧で不確実な状況をチームでどう進むかを地に足つけて考えさせてくれる一冊でした。特に「チームは形成期から混乱期を経ないと育たない」という話は、停滞しているように見える時間に焦りがちな自分にとって救いでした。 理想論より、現場でやれることを積み上げたい人。そんな人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
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