
AX(アジャイル・トランスフォーメーション)戦略―次世代型現場力の創造
ダレル・リグビー, サラ・エルク, スティーブ・ベレズ, 川島 睦保, 石川 順也, and 市川 雅稔
KADOKAWA / 2020-02-21
この本について
仕事で「アジャイルをやれ」と言われても、実際の現場は昔ながらの承認フローに縛られたまま……そんな温度差にモヤっとした経験、けっこうあると思います。チームとして動きたいのに、周囲の待ち時間ばかり増えて、自分たちの努力が空回りしているように感じるあの感覚です。僕自身も何度も同じ壁にぶつかりました。 この本が効くのは、「アジャイルって結局どこから変えればいいの?」という問いに対して、地に足のついた視点をくれるところです。例えば、多くの企業で実労働の稼働率が15〜20%しかないという指摘は、チームの努力不足ではなく構造の問題なんだと腑に落ちます。また、組織図を書き換えるだけで“変革した気”になってしまう罠や、経営層がアジャイルの原則に戻りきれない状況など、現場で感じていた違和感に名前を付けてもらえる感覚がありました。加えて、アジャイルチーム以前に「経営側こそアジャイルに運営される必要がある」という主張は、実務のリアルとしっかりつながります。 特に刺さるのは、「失敗大いに結構」という姿勢を本気で組織設計に落とし込む方法が語られている点です。日本企業の完璧主義がなぜ足を引っ張るのか、その理由と向き合うのは痛いけれど、どこかほっともします。 現場でアジャイルをやろうとして空回りしている人、あるいは組織変革に“何かが噛み合っていない”感覚を持つ人には、特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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