
アジャイルエンタープライズ
MarioE.Moreira、角 征典、川口 恭伸
翔泳社 / 2018-03-19
この本について
仕事で「アジャイルをやれ」と言われても、プロセスを変えればいいのか、ツールを入れればいいのか、いまいちピンと来ないまま日々が過ぎていくことがあります。自分も同じで、形だけ整えても、なんとなく成果と結びつかないモヤモヤが残ったままでした。 この本が刺さったのは、「アジャイルになること自体は目的じゃない」という割り切りをはっきり示してくれたところでした。成果を出すための手段であって、価値と原則を理解しないとズレ続ける。その視点に触れてから、会議の進め方よりも「そもそも顧客に近づけているのか」という問いのほうが大事だと腹落ちしました。また、マネジメント層も顧客価値に近づくべきだという話は、現場だけの努力ではどうにもならない現実に触れていて、組織をどう動かすかを考えるきっかけになります。 読みながら、「部分最適の文化」に居心地の良さを感じてしまう自分にも気づかされました。変えたほうがいいとわかっていても、評価される行動が変わっていなければ人は動かない。そのリアルな前提を押さえたうえで、マインドセットから変える必要があると言うあたりが、実務の中で迷っている人間にはありがたいところです。 プロセスの話よりも、「顧客価値に向かう組織の空気」をどう作るかで悩んでいる人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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