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ムーミン全集[新版]1 ムーミン谷の彗星

ムーミン全集[新版]1 ムーミン谷の彗星

トーベ・ヤンソン and 下村隆一

講談社 / 2019-03-28

累計読者数4
平均ハイライト数 8.3件/人
推定読了時間 約4時間36分
star総合評価 44/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 34%

この本について

最近、なんとなく「大事にしてきたはずのものが重たく感じる」ときがあります。仕事でも生活でも、気づけば抱えすぎていて、でも何を手放していいのか分からない。そんなときに読み返したのが『ムーミン谷の彗星』でした。子どもの物語に見えて、実は自分の“こわさ”や“執着”にそっと触れてくるんですよね。 読んでいてまず効いたのは、スナフキンの「見るだけにして、頭の中へしまっておく」という距離感でした。持ち帰ろうとした瞬間にものは重くなる。きれいだと思った景色も、誰かの言葉も、必要以上に「自分のもの」にしなくていいんだ、と肩の力が抜けました。そして、ムーミンたちが星におびえながらも外へ出ていく場面。こわいものは、近づいて知ると少しだけ輪郭がはっきりして、思っていたほど絶望的じゃなくなる。その過程が大げさじゃなく描かれていて、自分の不安とも重なりました。 もうひとつ印象に残ったのは、彗星を「ひとりぼっちでさびしい星」と見る視点です。脅威そのものに物語を与えると、ただ怖れるだけの存在じゃなくなる。人との距離感や職場のしんどい関係にも、こういう捉え方ができたら少し楽になるかもしれません。 世界の大きさに圧倒されてしまう人、自分の荷物の多さに息がつまる人に、静かに刺さる物語だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

あと4日で、地球滅亡……!? 衝突の危機がせまった彗星を調べるため、ムーミントロールはスニフと共に、天文台へ大冒険。スナフキン、スノークのおじょうさんとの出会いも! *日本語翻訳本は、形を変えて55年もの間、愛されてきました。今回初めての翻訳新版となります。主な変更点は、・現代的な表現、言い回しに整え、読みやすくなりました/・クリアなさし絵に全点差し替えました/・原書最終版に基づき、より細部にこだわった表現にしました。
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