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新装版 ムーミン谷の彗星 (講談社文庫)

新装版 ムーミン谷の彗星 (講談社文庫)

下村隆一 and トーベ・ヤンソン

講談社 / 2011-04-15

累計読者数3
平均ハイライト数 10.7件/人
推定読了時間 約4時間25分
star総合評価 38/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事でも日常でも、先のことばかり考えて落ち着かなくなるときってありますよね。地図や計画を用意しても、不安はなぜか消えない。そんなときに限って、「結局どっちへ進めばいいんだろう」と足が止まってしまうことがあります。 『ムーミン谷の彗星』を読み返していて感じたのは、悩んで立ち止まる瞬間に寄り添ってくれるのは、必ずしも正しい答えではなく、スナフキンみたいな視点の軽さなんだということです。磁石より本能を信じて歩くとか、ものを持ち帰らず頭の中へしまうだけにするとか、一見ゆるいようでいて、余計な荷物を背負っているときほど効いてくる。読者が抜粋に保存している場面も、そんな “力を抜く方向” に視点を戻してくれる言葉ばかりなんですよね。 さらに、この物語のいいところは、冒険の途中に何度も「まあまあ、おちつけよ」とか「きみは、彗星がこわいかい」と声を掛け合う空気感があること。恐ろしい彗星が迫っているのに、彼らはどこかで自分たちのペースを取り戻していく。全員が完璧じゃなくて、気まずくなったり、言い合ったり、落ち込んだりしながら進んでいく。その感じが、焦りの中にいる自分をちょっと笑わせてくれるんです。 迷っている途中の人、急がなきゃと思うほど動けなくなるタイプの人には、特に刺さると思います。現実の問題を直接解決してくれるわけではないけれど、心のスピードをほんの少し落としてくれる。そんな読後感のある一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

おそろしい彗星が地球にむかってくるというので、静かなムーミン谷は大さわぎに。ムーミントロールはスニフと天文台へ出かけ、彗星を調べてくることに。スナフキンやスノークのお嬢さんと友だちになる間にも、ぐんぐん彗星は近づいてきて……。国際アンデルセン賞作家ヤンソンが描く「ムーミン」は全部で9話。このお話は、幻の第1作「小さなトロールと大きな洪水」が発表されるまでの長い間、第1作とされていたものです。
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