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武器としての「中国思想」

武器としての「中国思想」

大場 一央

東洋経済新報社 / 20230927

累計読者数3
平均ハイライト数 55件/人
推定読了時間 約2時間17分
star総合評価 74/100
menu_book精読型
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この本について

最近、周りの価値観に振り回されてばかりで、自分の判断に自信が持てない時があります。仕事でも、合理的に動いたつもりが空回りしたり、逆に慎重にいきすぎて何も進まなかったり。そんな「どう進むのが正しいのか」が曖昧になる瞬間に、この本の考え方がけっこう効きました。 読んでいて刺さったのは、まず「合理性はスピードではなく、皆が納得して協力できる形かどうか」という視点でした。つい最短ルートを求めてしまいますが、全体を見ずに先走ると逆に非合理になるという指摘は、日常の仕事にもそのまま当てはまります。それから、外からの刺激に感情が引っ張られないよう、静かな心の状態を普段から整えるという話も、自分の判断がブレがちな時に使いやすい感覚でした。さらに、歴史の中で思想がどう制度に組み込まれ、どこで歪んでいったのかが具体的に語られるので、抽象論ではなく「人と組織の動き方」を立体的に考えられるようになります。 派手な自己啓発ではなく、じわっと自分の見方を変えてくれる本です。特に、目の前の判断に迷いがちで、「自分の軸って何だろう」と思っている人には静かに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人生で大事なことは(だいたい)中国思想でわかる。なぜ「無敵の人」が増え続けるのか。なぜ官僚は叩かれるのか。なぜ日本人は独創性がないと言われるのか。なぜ日本人は勤勉なのか。なぜ人間性と能力は比例するのか。なぜ未来は明るいのか。孔子、孟子、旧法党と新法党、朱子学、陽明学、王道と覇道、老荘、墨子、韓非子…気鋭の中国思想研究者が代表的な儒学者たちの人生から読み解く。現代日本でもたびたび問題となる、道徳や心、人間関係といった私的な問題から、経済とコミュニティ、官僚と政治といった国内問題、中華思想や「帝国」の拡大といった国際問題。中国思想(儒教)がさまざまに議論し、そして日本に入り込んできた価値観を知ることは、身の回りや自分自身の問題を考える上で、西洋哲学とはまた違った生々しさを以て役立つ。中国思想を代表する儒学者たちの人生や性格を紹介することで、より人間くさい問題意識があったことがわかる教養書であり、生きていく指針としても使える書。

目次

第1章 なぜ「無敵の人」が増えるのか――春秋戦国時代と諸子百家 第2章 なぜ昭和は景気が良かったのか――儒教の登場 第3章 なぜ官僚は叩かれるのかーー中華帝国と官僚 第4章 なぜ保守と革新は争うのかーー旧法党vs.新法党 第5章 なぜ日本人は独創性がないと言われるのかーー北宋五子と道学 第6章 なぜ人間性と能力は比例するのかーー朱子学とは何か 第7章 なぜ未来は明るいのかーー陽明学とは何か
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