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三体Ⅱ 黒暗森林(下)

三体Ⅱ 黒暗森林(下)

劉 慈欣, 大森 望, 立原 透耶, 上原 かおり, and 泊 功

早川書房 / 202006

累計読者数17
平均ハイライト数 7.3件/人
star総合評価 58/100
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この本について

最近、判断の重さに押しつぶされそうになることが多いなと思います。自分の選択がどれだけ先の結果につながるのかなんて、本当は誰にも分からないし、それでも決めなきゃいけない場面だけは容赦なく来る。あのとき別の選択をしていれば、とつい考えてしまうあの感じです。 『三体Ⅱ 黒暗森林(下)』を読んでいると、その迷いを一度ぜんぶ宇宙規模まで引き伸ばしてくれるような感覚があります。たとえば「結果に関係なく責任を果たす」という章北海の姿勢は、合理性の外側で人がどう立つかを静かに問ってきますし、新しい時代の人々と旧世代が出会う場面では、「適応できるかどうか」を年齢や知識よりも、姿勢そのものの問題として描いてくれる。さらに、黒暗森林理論の冷たさの中にも、いまの社会の不安や、生き残るために“気配を消す”しかなかった時代の感覚が透けて見えて、ただのSFの理屈ではなく、自分の生活にもつながってくるんです。 こういう「決断の孤独」みたいなものを抱えている人には、特に刺さると思います。読んでいて気が楽になるわけではないけれど、視点が一段だけ高くなって、いまの自分を少し客観視できる。その距離感が、この巻のいちばんの効能だと感じています。

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目次

黒暗森林. 上
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