
プラトンとの哲学 対話篇をよむ (岩波新書)
納富 信留
累計読者数5
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推定読了時間 約5時間7分
star総合評価 61/100
start序盤集中型
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この本について
日々の選択に迷ったとき、「結局、何を基準に決めればいいんだろう」と手が止まる瞬間があると思います。人の意見を聞きすぎてもぶれますし、かといって自分だけを信じ切る勇気もなかったりする。僕自身、仕事でも生活でもその揺れがずっとつきまとっています。 『プラトンとの哲学』は、その迷いを“すぐに消す”本ではありません。ただ、ソクラテスがやっていた「問いを立て、揺れたまま考え続ける」という姿勢がどれだけ現実的だったかを、対話篇を通して見せてくれます。たとえば、相手が師匠であっても自分自身であっても、遠慮なく批判し、真理のほうを優先する態度。これは自分の考えを守るためというより、魂の配慮として淡々と続ける訓練のようなものだと分かります。また、人生が揺らぐ局面でも、ソクラテスが普段と変わらず対話を続けた場面は、「平静さって気合ではなく、日々の問いの積み重ねなのかもしれない」と思わせてくれました。さらに、対話篇が示す“正しさに本気で向き合うと、世界がひっくり返ることもある”という緊張感は、自分の判断を一度立ち止まって見直すきっかけになります。 一言でいえば、「答えが見えないまま考え続けている人」に刺さる本です。ソクラテスの鬼気迫る真面目さに怖くなる瞬間もありますが、そこで感じた違和感ごと読者を議論の舞台に引き込んでくれる。そんな意味で、迷いを抱えたまま読み始めていい本だと思います。
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出版社による紹介
ソクラテスを中心に、数々の登場人物が言葉を交わし、思索を深めていくプラトンの対話篇。「君はこの問いにどう答えるか?」。作品の背後から、プラトンが語りかけてくる。『ソクラテスの弁明』『国家』『饗宴』などの代表作品を読み考えながら、永遠の問いと対峙する。二千年の時を超え、いまも息づく哲学の世界へ。
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