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ソクラテスの弁明 クリトン (岩波文庫)

ソクラテスの弁明 クリトン (岩波文庫)

プラトン and 久保 勉

累計読者数9
平均ハイライト数 6.1件/人
推定読了時間 約2時間20分
star総合評価 37/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事でも人間関係でも、「自分は正しいと思っているけれど、本当にそうなのか?」と急に足元がぐらつく時があります。知らないまま突き進ぐのも怖いし、かといって周りの空気に合わせて黙るのも違う気がする。そんなモヤモヤを抱えているときに、『ソクラテスの弁明 クリトン』は、派手ではないけれど静かに効いてきます。 一番刺さるのは、ソクラテスが“自分が知らないことを知っていると思わない”という姿勢を貫くところです。相手より賢いかどうかの議論ではなく、「自分の判断が曇ってないか」を問い直す出発点として、これほど実践的な言葉はありません。また、彼が国や周囲の圧力に流されず、それでも対立を楽しむわけでもなく、重い気持ちのまま理性に従おうとする態度は、現代の仕事場でもそのまま応用できます。「正しさ」を振り回すのではなく、逃げもしない、黙って飲み込んでも終わらせない。その中間を選ぶときの参考になる感じです。 さらに、善くなる努力は他人を圧倒することより難しい、という言葉も、日常の選択に“基準”を戻してくれます。評価や成果より、自分が後悔しない選び方をどう積み上げるか。大げさな成功譚より、こういう地味な指針の方が、結局は長く効く気がします。 自分の考えに少しでも不安がよぎる人、あるいは“強く言い切れるタイプではない自分”に後ろめたさを感じている人に、そっと寄り添ってくれる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

自己の所信を力強く表明する法廷のソクラテスを描いた「ソクラテスの弁明」、不正な死刑の宣告を受けた後、国法を守って平静に死を迎えようとするソクラテスと、脱獄を勧める老友クリトンとの対話よりなる「クリトン」。ともにプラトン(前427‐347年)初期の作であるが、芸術的にも完璧に近い筆致をもって師ソクラテスの偉大な姿を我々に伝えている。
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