ヨムナビ
「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)

「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)

九鬼 周造

累計読者数10
平均ハイライト数 4.4件/人
推定読了時間 約4時間13分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%

この本について

仕事でも日常でも、うまく言語化できない「違和感」ってありますよね。たとえば、人の振る舞いを見てなんとなく惹かれるときや、逆にどこか野暮ったく感じてしまうとき。その感覚に筋道をつけようとしても、うまく言葉が届かない。そんなモヤモヤを抱えている人に、この『「いき」の構造』は意外と効きます。九鬼周造が扱う「いき」は美学の話に見えて、実は私たちの感覚や行動の奥にある“存在のクセ”をゆっくり照らしてくれるからです。 印象的なのは、彼が「まず与えられた具体から出発する」と繰り返すところです。湯上り姿や薄物の衣のような、いかにも具体的な身体の表れから、媚態や意気といった内側の構造へつながっていく。抽象に逃げず、感覚と行動の接点をていねいに捉える姿勢は、日々の人間関係で「この距離感、何なんだろう」と悩むときの視点の訓練になります。また、「諦め」や「無関心」のような一見マイナスに見える気分まで構造の一部として扱うところは、感情を切り捨てずに整えるヒントにもなりました。理解できないまま抱えてきた気配や空気感が、少し輪郭を持ちはじめる感覚があります。 雰囲気の良さや立ち居振る舞いの差がどこからくるのか、その根っこを静かに確かめたい人に刺さる一冊です。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

九鬼 周造の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

日本民族に独自の美意識をあらわす語「いき(粋)」とは何か。「運命によって「諦め」を得た「媚態」が「意気地」の自由に生きるのが「いき」である」―九鬼は「いき」の現象をその構造と表現から明快に把えてみせたあと、こう結論する。再評価の気運高い表題作に加え、『風流に関する一考察』『情緒の系図』を併収。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要