
はじめての構造主義 (講談社現代新書)
橋爪大三郎
講談社 / 1988-05-20
累計読者数52
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推定読了時間 約3時間25分
star総合評価 64/100
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この本について
自分が見ている“世界の当たりまえ”って、ほんとうに当たりまえなのか。仕事でも日常でも、他人の価値観に触れた瞬間にふっと立ち止まってしまうことがあります。相手の考えが理解できないというより、「そもそも前提が違うんだろうな…」という、あの正体不明のモヤモヤです。 『はじめての構造主義』は、そのモヤモヤに輪郭を与えてくれる本でした。たとえば価値についての話。自分が“価値があるから欲しい”と思っているものも、実は “交換されるから価値が生まれる”だけかもしれない。世界の見え方が、言語や制度といったフレームに強く依存しているという指摘も、日常の違和感にそのまま重なります。自分の判断が絶対じゃないと認めたうえで、相手との距離を測り直せる感覚がありました。 構造主義というと小難しそうですが、著者は「人類がどんな仕組みで社会をつくってきたか」を徹底的にかみ砕いて説明してくれます。ヨーロッパ的な“主体”の考えをいったん脇に置いて、別の文化のものの見方に触れるだけで、自分の中の固定観念が少しだけ緩む。その小さな揺らぎが、他者とのつきあい方にも効いてくると思います。 前提を疑うのが苦手だけど、どこかで行き詰まりを感じている人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
西欧文明中心の近代に終わりを告げ現代思想に新しい地平を拓いた構造主義。レヴィ=ストロースの親族・神話研究の、鮮やかな方法と発想の背景に見えてくる、ソシュール言語学やモースの贈与論。そして遠近法にまでさかのぼる、数学史の水脈に隠された〈構造〉のルーツ。モダニズムからポスト構造主義への知の戦線に、軽快な文章で歯切れよく迫る! (講談社現代新書)
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