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言語ゲームの練習問題 (講談社現代新書)

言語ゲームの練習問題 (講談社現代新書)

橋爪大三郎

講談社 / 2022-12-15

累計読者数8
平均ハイライト数 29.1件/人
推定読了時間 約2時間44分
star総合評価 73/100
menu_book精読型
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この本について

ときどき、自分が見ている世界や感じている「当たり前」が、他の人と本当に同じなのか分からなくなることがあります。議論がすれ違う理由も、価値観が噛み合わない理由も、説明しようとすると余計に混乱したりしますよね。そんなモヤモヤに向き合うとき、この本がけっこう心強かったです。 読んでみて感じたのは、「言葉のルールは、ものそのものに埋まっているんじゃなく、人と人のあいだで立ち上がる」という視点に触れるだけで、世界の見え方が少しゆるむということ。たとえば「痛い」と言うから痛いことになる、という話は、一見極端だけど、日常のコミュニケーションがどれだけ“ふるまい”に支えられているかを教えてくれます。さらに、価値観も同じで、「人が価値を求めるのは、他の人がそれを価値だと思うから」という指摘は、社会の基盤を別の角度から見るきっかけになりました。 この本は、何かを断定してくれるタイプではなく、むしろ「近代の前提をいったん外してみるとどうなる?」という実験に一緒に付き合う感じです。複雑な世界の成り立ちを、いきなり全部理解しようとせず、まずは足元の言葉の使い方から探っていく人に向いています。こんがらがった考え方をほどきたいとき、少しずつ効いてくる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

【もっとも易しいヴィトゲンシュタイン入門!】 なんで犬をイヌって呼ぶの? 地球人の数学と宇宙人の数学は似てる? 私とあなたの「痛い!」は同じ? 私たちを支配する「社会のふるまい」のルール=「言語ゲーム」。 そのヴィトゲンシュタイン哲学の核心を、36の練習問題を解きながら平易な言葉で解説! 「約束しよう。 この本は、ヴィトゲンシュタインに比べればまるでオモチャだ。小学校の算数だ。でもその問題が解けるかどうかで、自分の生き方も、ものの見方も、まるで違ってしまうという覚悟で考えよう。さもないと、ものを考えたことにはならない。 子どもは、真剣に遊ぶ。真剣に遊ばなければ、遊んだことにはならない。 おとなは、真剣に考えよう。考えることに、お金はかからない。その気になれば、誰でもできる。そして、真剣に考える大人が増えれば、この世の中はその分だけ、ちょっとましになると思う。」ーー第3章より 【本書の内容】 ・失われた文明の解読は、暗号の解読と同じ? ・言語を正しく使って、初めて人間は人間になる ・『論理哲学論考』と『哲学探究』の相違点 ・言葉の意味は、言葉では説明できない ・私を私たらしめる「固有名」と「確定記述」 ・人間は言語ゲームを抜けることができるか? ・クリプキの懐疑論と「くゎ算」という思考実験 ・規範(価値)は同時に「事実」である ……ほか 【本書の構成】 1、隕石衝突問題 2、世界の終わり 3、宇宙人を見分ける 4、言葉と意味 5、言葉と実物世界 6、固有名 7、ゲームとルール 8、数列とルール 9、偶然と自由と可能世界 10、感覚と内面 11、文の仕組み 12、嘘 13、ルール懐疑主義 14、確実性について 15、言語ゲームの応用問題
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