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右翼と左翼 (幻冬舎新書)

右翼と左翼 (幻冬舎新書)

浅羽通明

幻冬舎 / 2006-11-30

累計読者数14
平均ハイライト数 13.1件/人
推定読了時間 約3時間4分
star総合評価 32/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

右とか左とか、ネットで見かけるたびに「結局どういう意味なんだっけ」と胸の奥にもやっと残ることがありませんか。言葉だけが独り歩きして、議論というよりも反射的な罵り合いに見えてしまう。自分もそこに巻き込まれたくないけれど、距離を置きすぎるとニュースの背景も読み解けない。この中間地点で立ち止まってしまう感じ、けっこうあると思います。 浅羽通明『右翼と左翼』は、そのもやもやに淡々と輪郭を与えてくれました。歴史上の人物や事件の羅列に見える部分も、読んでみると「この立場の分かれ方にも、時代の事情があったんだな」と実感として腹に落ちていきます。ネット空間で“ウヨ”“サヨ”が乱発され始めた経緯も、当事者の心の不安定さまで含めて描いていて、単純なレッテル貼りでは語れない事情が透けて見えるのが印象的でした。右と左が本質的に何を指してきたのか、そして今ではどう希薄化しているのか。その揺れを歴史の流れの中で見ると、いまのニュースもすこし違って見えます。 個人的には、フランス革命からの「右」と「左」の出発点や、学生運動の実際の空気が、教科書よりずっと人間くさく描かれているところに救われました。覚えるための知識じゃなくて、社会を見るときの“足場”が一段増える感覚に近いです。政治的に尖った人向けではなく、むしろ「言葉の意味が曖昧なまま流されるのがしんどい人」に静かに刺さる本だと思います。 右か左か以前に、まず自分の足元を整えたいときにそっと開いておくといい一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「もはや右翼も左翼もない時代」といわれる。が、依然「右‐左」のレッテルはさまざまなものに貼られている。しかし「では右って何?左って?」と訊かれると答えに窮する。「右‐左」の対立軸は何か?なぜ「上‐下」「前‐後」ではないのか?定義はもとより世界史的誕生の瞬間から派生まで、影響された日本の「右‐左」の特殊性から戦後の歪み、現代の問題点までを解き明かし、ここ百数十年の世界史とそれに巻き込まれた日本の歴史がわかる画期的な一冊。
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