
精神分析入門(上)(新潮文庫)
フロイト, 高橋 義孝, and 下坂 幸三
累計読者数5
平均ハイライト数 22.6件/人
star総合評価 56/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 22%
この本について
日々、人前での言い間違いや、判断ミスみたいな小さなつまずきに妙にひっかかることがあります。疲れていたからかな、と片づけてしまうけれど、本当にそれだけなのかと考え始めると、ちょっと胸の奥がざわつく。僕自身も仕事で余裕がない時ほど、ふと漏れた一言に「本音が出たのか…?」と自分で驚くことがあります。 『精神分析入門』は、そういう日常の些細な“ひっかかり”を、単なる不注意ではなく、心のどこかで起きている別の動きを手がかりとして扱います。フロイトの説明は古典ではあるけれど、言い間違いが「それ自身の目的を追求している心的行為」として扱われる視点は、今読んでも妙に腹落ちするんですよね。興奮や注意の転逸がどう起こるのか、眠りと目覚めのあいだで夢がどう混じり合うのかなど、普段は意識しない“内側の力学”が、具体的な例とともに淡々と描かれています。そのおかげで、自分の反応を感情論で片づけずに観察する感覚が育つというか、思考の足場が一段増える感じがありました。 自分の言動の裏にある動機を、決めつけずに丁寧に扱いたい人には静かに刺さる本です。理屈を覚えるというより、日常の違和感をじわっと言語化していくための一冊として、僕はそばに置いています。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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出版社による紹介
「かつてエスがあったところに、自我を成らしめよ」――。ウィーン大学で聴衆を前に話された『精神分析入門講義』から十五年、今回は講義の形で書き下ろされたその続篇。夢、自我・エス・超自我、不安、欲動、女性の性、世界観などを語る後期精神分析の精髄であり、〈科学としての精神分析〉のあり方を改めて伝える。
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