
街道をゆく4
司馬遼太郎
累計読者数5
平均ハイライト数 19.6件/人
推定読了時間 約6時間23分
star総合評価 52/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 14%
この本について
仕事でも日常でも、「自分の判断がどこか浅い気がする」「今の価値観ってどこから来たんだろう」とふと立ち止まる瞬間があります。調べようにも情報は散らばっていて、歴史を学ぼうとすると途端に距離が生まれる。そのあたりのモヤモヤを、司馬遼太郎の『街道をゆく4』はゆっくりほどいてくれました。 この巻で描かれるのは、天皇の権威が拍子抜けするほど弱かったり、時代によって人々の“美意識”が薄れたり濃くなったり、あるいは乱世の裏にじつは新しいエネルギーが湧いていたりする日本史の陰影です。読んでいて感じるのは、歴史が決して“大事件”だけで動くのではなく、価値観のほころびや、社会の怠さのような空気が静かに地盤を動かしていくということ。いま自分が感じている閉塞感や、どこか地に足のつかない焦りも、もっと長い流れのなかに置いてみると見え方が変わるんですよね。 個人的に刺さったのは、天皇が豪奢な権力者だったわけではなく、むしろ存在としてはかなげだったという指摘や、南北朝や室町の混乱の裏に“美の基準”の喪失があったという視点でした。歴史を知るというより、物事の背景に潜む「空気の変わり目」を感じられる本です。自分の判断軸をもう少し深くしたい人に静かに効く一冊だと思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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出版社による紹介
山伏や願人坊主など、信抑の古層を一枚ずつ剥いでいく「洛北諸道」、源義経や明智光秀が馬を進めた途をたどる「丹波篠山街道」、戦国の世にひときわの光芒を放った自由都市をしのぶ「堺・紀州街道」など、小さいながらも趣ある五つの旅。折からの列島改造ブームが、歴史の堆積深い風土を壊していくことへの警鐘を、著者はいち早く鳴らす。
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