ヨムナビ
街道をゆく30

街道をゆく30

司馬遼太郎

累計読者数4
平均ハイライト数 34.5件/人
star総合評価 68/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 33%

この本について

仕事の判断でも、人との距離感でも、「いま自分が立っている場所の意味がよく分からない」と感じる瞬間が続く時があります。歴史を学べば落ち着くかと思って読んでも、単なる知識として流れていってしまうことも多いですよね。僕も同じで、そんなときに救われたのが『街道をゆく30』でした。 この巻は、英国とアジア、宗教改革、植民地化、そして日本の近代化が、思っている以上に“同時進行の現象”だったことを静かに示してくれます。ぼろぼろの文明に自家中毒していたアジアが、相手の属性を吟味する暇もなく英国式を受け入れざるをえなかった、という一文にまず足が止まる。環境の丸ごとの移植を何度も強いられてきた日本に触れるくだりでは、自分の「落ち着かなさ」の正体が少しだけ形になった気がしました。また、英国クラブ文化の“空気をつくる”感覚や、議論が生活に根づく社会の描写は、日本の「鷺を烏と言いくるめるやつ扱い」になる空気と比べると、価値観の幅そのものを考えさせられます。 司馬遼太郎は大声で主張しませんが、歴史を通して「世界の見え方を少しずらす体験」を与えてくれます。自分の悩みの規模はそのままでも、置きどころが変わるだけで呼吸しやすくなる。本書はその“置き換え”をゆっくり手伝ってくれる一冊でした。 いまの自分の立ち位置を、国や時代の流れの中にそっと置いてみたい人に刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

司馬遼太郎の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人口は少ないが、アイルランドは堂々たる「文学大国」。ジョナサン・スウィフトやオスカー・ワイルド、W・B・イェイツ、ジェイムズ・ジョイスなどを生んだ。隣のイギリスとは、政治的にも宗教的にも長く戦ってきた歴史をもつ。ロンドンで漱石を想い、リバプールでビートルズを感じ、ダブリンへ。ケルトの魂に触れつつ、躍動感のある旅がはじまった。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要