
街道をゆく31
司馬遼太郎
株式会社朝日新聞出版 / 200903
累計読者数3
平均ハイライト数 12.3件/人
推定読了時間 約3時間26分
star総合評価 59/100
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この本について
最近、仕事でも生活でも「自分の立つ場所がよく分からないまま進んでいる気がする」と相談を受けることがあります。歴史を学んでも直接の答えが出るわけじゃないし、自己啓発を読んでもどこか借り物の言葉に感じてしまう。自分の足元をどう見ればいいのか、僕自身もよく迷います。 『街道をゆく31』を読んでいて感じたのは、司馬遼太郎が“土地の時間”に触れながら、ものごとの背景を丁寧に見ていく姿勢が、こちらの思考を静かに整えてくれることでした。義務と互敬の精神の関係をさらっと押さえるくだりや、宗教がその土地の神々とどんな折り合いをつけてきたかという視点は、僕らが日々の選択で感じる違和感を別の角度から照らしてくれます。また、「歴史はそこから知恵や希望を導きだすためのもの」という言葉は、ただ情報に押し流されがちな日々の中で、時間の流れの捉え方を変えてくれました。 ゆっくり歩きながら考えたい人、遠い土地の風景を手がかりに自分の位置を確かめたい人にはしっくりくる一冊だと思います。僕も、どの道も妖精の国に続いていくように見えるという感覚に救われた一人です。
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出版社による紹介
アイルランド人は、客観的には百敗の民である。が、主観的には不敗だとおもっている──ダブリンからアイルランド西部のゴールウェイ、アラン島、そそいてケリー半島へ。荒蕪の地で形成された不屈のアイルランド魂とケトル的神秘への道。
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