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街道をゆく3

街道をゆく3

司馬遼太郎

累計読者数5
平均ハイライト数 136.6件/人
推定読了時間 約6時間18分
star総合評価 72/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 34%

この本について

仕事でも日常でも、自分が立っている場所の「土台」をうまく説明できないまま動いてしまうことがあって、なんだかモヤっとすることがあります。歴史の本を読んでも抽象的な話に流れがちで、いまの自分と地続きに感じられない、という悩みもよく聞きます。 『街道をゆく3』は、その距離感をじわっと埋めてくれる本でした。読者が保存している抜粋を見ていると、土地の言葉から権力の感情、農耕がつくった感覚まで、とにかく「人がこう感じてきた理由」への目線に惹かれているように思います。たとえば三沢で標準語より英語が通じるという何気ない会話や、弥生式農業が国民性を形づくったという指摘が、その土地の空気や歴史といまの自分の感覚をつなぐ手がかりになっていく。あるいは、桐野や清正の人物像が風土なしには成り立たないという視点は、組織で出会う「なぜか噛み合う人・合わない人」を考えるときにもどこか実感に近いかもしれません。 この本のいいところは、歴史を偉人伝として持ち上げず、むしろ権力の感情的な部分や、膨張と失敗の繰り返しなど、人間くささを正面から書いている点です。そう読むと、遠い昔の話が「自分の思考のクセや、生き方の背景を知る材料」になってくるんですよね。 過去の出来事を知識としてではなく、いまの判断に落とし込みたい人に刺さる本だと思います。自分の足元を知るために、ゆっくり道のりをたどる感覚で読める一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

東北の南部人を考える「陸奥のみち」を満喫したあと、南に針路を転じ、「肥薩のみち」を歩いた。「われわれは田原坂に来てしまったのである」とつぶやく著者は、ちょうど大作の『翔ぶが如く』を連載中だった。「薩摩」の人間風土は書くのは大変なんですよと、正直に読者に悩みを打ち明けてもいる。
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