
知ってるつもり 無知の科学 (早川書房)
スティーブン スローマン, フィリップ ファーンバック, and 土方 奈美
早川書房 / 2021-09-02
この本について
人と話していて「わかったつもり」で意見を言ってしまい、あとから妙な恥ずかしさに襲われることがよくあります。仕事でも、細かい仕組みは説明できないのに判断だけは強気になってしまう。自分でも理由が説明できないまま意思決定している感じがして、モヤモヤが残るんですよね。 『知ってるつもり 無知の科学』は、この“モヤモヤの正体”を淡々と明らかにしてくれる本でした。人間の頭は大量の情報をため込むためではなく、行動に必要な要点だけを抜き出すようにできている。つまり私たちが浅い理解のまま判断してしまうのは、怠けているからではなく、そもそも脳がそういう仕様だから。さらに、私たちが「わかっている気になる」のは、自分個人の知識ではなく、周囲の人や環境にある知識に無意識のうちに依存しているからで、その仕組みを知るだけで自信過剰な判断が少し落ち着きます。知識が個人ではなくコミュニティに宿るという視点は、チームでの振る舞いを考えるときにかなり効きました。 自分の理解の浅さを責めがちな人や、「なんで人はこんなに自信満々に語れるんだろう」と疑問を抱いている人には特に刺さると思います。自分の脳の扱い方が少しだけ優しくなる、そんな一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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